好きだよ、大好きなんだよ!

「ゼロースっ! 愛してるからねー!」

 ファーストエイドォ! と元気良く声が響く。
 ゼロスは自分の体が暖かい光に包まれていくことに気が付く。

「ありがと、ハニー!」

 こちらこそー! と元気良くは手を振った。

「だぁー、うっさーい!」

 ちょうどゼロスとの間に居たロイドが、敵を弾き飛ばし距離をあけてから叫んだ。
 はにこにことそれを見て、ロイドに声をかけた。

「ロイドも、愛してるよ!」
「こんな時にそんなこと言ってるなー!」

 既に日常化されつつある光景に未だ慣れない者が一人吠えた。

「焼くなよ、ロイド。俺様、愛されてるー」

 剣を持つ腕を適当に動かしながら、ゼロスは言う。
 そして、ゼロスは知っていた。
 が「愛してる」と大声で言う理由を。
 ゼロスが「愛してるぜ」と言ったからだ。
 驚いたような顔をして、怒ったような顔になったのを、今でも昨日の事の様に思いだせる。

「ほんと、あいされてる」

 この時の目は酷く何かに怯えた目だったことに、ゼロス自身気が付いてはいなかった。


 好きだよ、大好きなんだよ!だから…幸せになれよ。
 頼むから俺なんか気にするな。同情なんか、要らねぇよ。

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書(2008/??/??)上(2008/08/21)
ほんとうに このおもいを つたえたいと おもったら どうすれば いいのだろう
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